​最優秀作品

タイトル：軌跡と予兆

無数の足音が都市を通り過ぎる。
見慣れた信号機の光は、静止することなく、記憶の中で歩き続けている。
これは、都市が呼吸する音だ。

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受賞者プロフィール

Yu Aoi

都内の写真専門学生。​

その時その場の「ちょっと気になるもの」を記録するようにシャッターを切っていて「たまたま目の前に美しい瞬間があったから」というスタンスで作品作りをしています。

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審査員コメント

#  信号を利用した長時間露光によるアブストラクトな表現が印象的です。歩行者マークの残像がまるで進化のプロセスや時間の経過を視覚化したようで、視線を引きつけます。

# 黒の背景に浮かぶ光の反復が、都市のリズムや人の流れを象徴するかのようでもあり、デジタル的でありながらもどこか有機的な温度も感じさせます。

# 静止画でありながら時間と動きを語っており、「停止」と「進行」の間にある一瞬の連なりを見事に定着させています。誰もがみている日常の一コマが、非日常的な視覚体験に昇華された、挑戦的かつ遊び心あふれる一作です。