タイトル：火炎

彼岸花を水に沈め、光を当てることで、まるで炎のように揺らめく姿を捉えました。
水の屈折が花の輪郭をわずかにゆがめ、炎のような動きを生み出します。

本来「燃える」はずのないものが、水の中で燃えているように見える――そんな不思議な瞬間を写し出した一枚です。
見る人によって、燃え盛る情熱にも、静かに揺れる灯火にも感じられるかもしれません。

あなたには、どんな炎に見えますか？

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受賞者プロフィール

Sho.Asaba 氏

イラストレーターとして活動しながら、趣味で写真を撮るクリエイター。
光と影のコントラスト、色のにじみ、偶然が生み出す表現に魅せられ、カメラを手に取るようになる。

イラストでは構成や色彩をコントロールできる一方で、写真では「思いがけない瞬間」が生まれることに惹かれる。水やガラス、光の屈折を活かした幻想的な作品を好み、日常の中にある非日常的な風景を切り取るのが得意。

「写真は描けないものを描く手段」と語り、イラストとは異なる視点で世界を見つめることを楽しんでいる。

 

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審査員コメント

# 水に沈めた彼岸花を巧みにライティングし、炎のように見せるという発想が秀逸です。通常、燃えることのない水の中で「炎」を感じさせる表現は、一見矛盾しているようでありながら、見る者の想像力を刺激します。

# 水の屈折が生み出す揺らぎと、光の使い方によって、花弁がまるで燃え上がるような質感を持ち、幻想的な雰囲気を生み出しています。赤と黒の対比が際立ち、ドラマチックな印象を与える点も評価に値します。

#単なる「綺麗な花の写真」にとどまらず、コンセプトの面白さとビジュアルのインパクトを兼ね備えた作品として高く評価します。