
no.16 白黒の魅力
Requirements
募集要項
テーマ:白黒の魅力 . Monochrome charm
第二回のモノクロ写真コンテストです。
色を排除した白黒写真ならではの構図や光の表現、そして被写体の雰囲気を引き出した作品を募集します。
Results
結果発表
最優秀作品

タイトル:繭
胎児のようなポーズは、再生でもあり、祈りでもある。
やわらかな沈黙の中に、心の輪郭が浮かび上がる。
受賞者プロフィール
Miwa Hayashi
平日は都内でグラフィックデザインの仕事をしながら、週末はカメラを片手に創作活動を行う写真愛好家です。
友人を撮った1枚のポートレートをきっかけに、光と影が織りなす身体の輪郭に魅せられ、以来「ヌードというより、存在感の記録」として作品を撮り続けているます。
審査員コメント
# モノクロのトーンが持つ奥行きが、裸の身体が見せる脆さと強さを同時に引き出し、観る者に深い余韻を与えます。
# 胎児のように丸くなったポーズは、安らぎや防御本能を想起させ、同時に内面世界への回帰を連想させます。
# 白いシーツとの対比も印象的で、シンプルな構図でありながら、余白が語る静けさが画面全体を包み込んでいます。一方で、もう少し構図に変化をつけることで、視覚的な緊張感や奥行きを増すことができたかもしれません。
佳作

タイトル:モンキーポートレイト
被写体にあたる光や水面の反射など、モノクロならではの、光の美しさにこだわりました。
受賞者プロフィール
Tatchan
主に動物とライブアーティストを撮影しています。
審査員コメント
# モノクロで表現されたことで、毛並みのディテールや瞳の奥の光が際立ち、観る者に深い感情的な共鳴を与えます。
# 印象的なのは子ザルの表情です。まるで何かを見つめ、何かを考えているかのようなそのまなざしは、知性と無垢のあいだを揺れ動く心を映し出す鏡のようです。
# 背景の滑らかなボケと水面の静けさ、そして岩の質感との対比が絶妙で、動物写真でありながらまるで肖像写真のような格調を備えています。

